開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
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2024年1月23日(火)1回目 9:35~11:25
2回目 13:40~15:15
- 実施校
- 奈良県 大和郡山市立筒井小学校(オンライン)
- 対象学年
- 5年生 (54名)
レポート
大和郡山市立筒井小学校5年生の皆さんには、オンラインで「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組んでいただきました。
人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいますが、その二酸化炭素は再び大気中に放出されてしまいますし、その量が増えすぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」がおこってしまいます。そこで、海に溶け込んだ二酸化炭素を固定化することが大切になります。
この固定化の役割りを果たすのが「ブルーカーボン」です。海洋に生息する海藻やアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留(固定)する役割を担っています。
この授業では、Scratch画面の海のフィールドに、アマモのキャラクターを植えていくプログラムをしていきました。ゲームをスタートすると上から二酸化炭素のキャラクターが落ちてきて、それをアマモがキャッチ(吸収)することでスコアを得ることが出来ます。ですがキャッチできる回数が決まっていて、アマモは画面から消えてしまい、さらに吸収できなかった二酸化炭素はマイナスの得点になってしまいます。それで次はゲーム内にアマモを植えられるロボットをプログラムします。
「繰り返し」や「もし」などのブロックの使い方について自ら考え、講師のScratch画面と自分のScratch画面を見比べながら、熱心にプログラムを組み立てていました。単純に設計されたゲームではすぐに慣れてしまうので、ロボットの速度や二酸化炭素の数などを変えて、ゲームバランスを調整していきます。時間の最後まで熱中して、ハイスコアを目指している姿が印象的でした。
今回学んだプログラミングをはじめとするICT技術を活用することで、アマモや海の環境をより効率的に守ることができることを紹介し、授業を終えました。
ブルーカーボンやアマモ、アマモ場の大切さについてついて、授業前はほとんどの児童が知らなかったようですが、積極的に知ろうとしてくれました。また、海の環境を守っている事例にも興味を惹かれたようでした。
生徒・先生方の声
- アマモがあるとみずのながれが優しくなることとかアマモ場には色々ないきもがいることとかを初めて知った。(小5)
- 今海は大変なことになっていると知った。アマモが海の生態系を守ってくれていると知った。二酸化炭素が増えているせいで貝が殻を作れなくなっているとは驚いた。(小5)
- 奈良には、海がないけど海につながる川があるから気をつけて見ようと思う。ゴミの話はしっていたけど、改めて聞いて驚いた。プログラミングのゲームはとても楽しかった。家族には海藻や海草の話をしたい。(小5)
- プログラミングが好きなのでこのイベントに参加できてよかったです!しかも色々な知識などがしれて楽しかったです!これからももっとプログラミングについてもっと知りたいと思いました!(小5)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社