開催概要
- 授業内容
- Scratchで作るプラごみ回収ロボット
- 日程
-
2023年11月17日(金)8:50~12:20
- 実施校
- 宮城県 仙台市立鶴谷小学校
- 対象学年
- 5年生 (64名)
レポート
仙台市立鶴谷小学校の5年生2クラス64名を対象に、一人一台のタブレット端末を利用して「Scratchで作るプラごみ回収ロボット」を実施しました。授業は、SDGsの目標14番「海の豊かさを守ろう」に関わる社会課題のひとつ、「海洋プラスチックごみ」をテーマに学習します。私たちの生活にとって欠かせない、とても身近なプラスチックですが、適切に捨てられずに海に流出したプラスチックごみは、海の生態系に大きな影響を及ぼしてしまいます。SDGsとはどんなものか授業の始めにみんなで考え、次にタブレット端末を使用してブロックプログラミングのScratchの操作を勉強していただきました。
プログラミングの学習としては、Scratchを操作し、ロボットで多角形を描いて仮想の海に浮かぶプラスチックごみを回収していくプログラムを作りました。ごみを回収するとポイントが得られるようになります。小学校5年生の算数で学習する「正多角形と円」を応用した内容です。プログラミングをする時に「演算」や「変数」といった難しいブロックも出てきますが、分かりやすく説明をし、多角形の角度の法則も一緒に考えながら進めていきました。コツを掴んだ友だちの様子を見に行ったり互いに教え合ったりと、積極的に楽しんで取り組む姿が印象的でした。
なぜプラスチックが海にあふれているのか、私たちには何ができるのか、「海の社会課題」について考え、世界で活躍しているロボットやICT技術を紹介しました。海の現状を聞き、家のごみを調べようとしたり、プログラミングを勉強して将来何かの役に立ちたいと、子どもたちなりに考えを巡らせているようでした。
生徒・先生方の声
- 海の食べものが食べられなくなるとすし屋がなくなってしまうかもしれない。プラスチックは海の生きものにとってキケンな物なんだなと思いました。(小5・女子)
- 自分だったらごみを減らしたいと思いました。あと家のごみの種類をまた知りたいなと思いました。
(小5・男子)
- 海のごみは、大体不法投棄だと思ってました。落ちているごみがいつか海にいるかもなんですよね。プログラミングを使ってごみを拾うロボットを作ってほしいなと思いました。(小5・女子)
- 海とプログラミングが関係していることを知れてうれしかった。海に関係するプログラミングをつくりたくなった。(小5・男子)
- 身近なところでも自分達にできることを子どもたちと考えやってみたいと感じました。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社