開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
-
2024年2月17日(土)8:45~11:15
- 実施校
- 東京都 中野区立塔山小学校
- 対象学年
- 5年生 (72名)
レポート
中野区立塔山小学校5年生の皆さんには、ブロックを組みあわせてプログラミングができるソフトを使って、「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組んでいただきました。
人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいます。その二酸化炭素は再び大気中に放出されてしまいますし、その量が増えすぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」がおこってしまいます。そこで、海に溶け込んだ二酸化炭素を固定化することが大切になります。
この固定化の役割りを果たすのが「ブルーカーボン」です。海洋に生息する海藻やアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留(固定)する役割を担っています。
授業の最初に、アマモが二酸化炭素を吸収していることを伝えると、「うわ、最強じゃん」と子どもらしい反応が返ってきました。
次に、いよいよ児童が楽しみにしているプログラミングをしていきます。「アマモを植える」というメッセージ付きのブロックを配置すると、画面にアマモのキャラクターが表示されるようになります。ゲームスタートを押すと、上から落ちてきた二酸化炭素のキャラクターがアマモに吸収され得点になります。3回吸収するとアマモは消えてしまうため、次にアマモを植えるためのロボットをプログラミングし、そこでやっとゲームとして楽しめるようになります。ハイスコアを目指すためにはゲームバランスがとても重要なので、個人で設定できるようにプログラミングを教えていきました。自分で難易度を設定すると、ロボットが早く動いたり、二酸化炭素がたくさん落ちてきたりします。自由に設定し、ゲームがどのように変化するか友だち同士で見比べながら楽しんでいる姿がよく見られました。
ゲームが現実だったらどうなるかと聞いてみると、「世界がCO2まみれになる」と答え、楽しみながらも環境について考えるきっかけになったようでした。
生徒・先生方の声
- ゲームをとおして教えられて、おもしろくて、すごいなぁーと思った。(小5・男子)
- 環境にもっとやさしい世界を作りたいと思った。(小5・男子)
- 海そうってすごい!(小5・女子)
- おもしろかった。CO2がふえすぎるとダメなことをしりました。(小5・男子)
- 未来、私達が生きていくために、SDGsや地球温暖化への取り組みをしていることが分かった。(小5・女子)
- プログラミングを通して、環境問題に興味を持つきっかけになったと思います。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社