開催概要
- 授業内容
-
4年生:Scratchで海の生き物を救おう
5年生:Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
6年生:Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
-
2023年1月31日(火)9:45~15:00
- 実施校
- 東京都 あきる野市 菅生学園初等学校
- 対象学年
- 小学4年生、5年生、6年生 (48名)
レポート
5年生と6年生の授業では、最近注目されている「ブルーカーボン」を題材にしたプログラミングを学習しました。児童のみなさんは、普段から学習でよく使用しているiPadで、ブロックプログラミングソフトのScratchを通して授業を受けます。空気中の二酸化炭素は、陸生の植物からだけではなく海の中でも光合成によって吸収され、酸素としてまた空気中に放出されます。水中で光合成をする代表的な植物「アマモ」を使って、「ブルーカーボン」のしくみをもとにしたゲーム作成に取り組んでもらいました。
水中のアマモが二酸化炭素を吸収するゲームで、難易度を自分たちでカスタマイズすることに挑戦しましたが、ゲームを「プレイ」するよりも「作る」という楽しみを感じてもらう事ができました。
また、このアマモが生息する「藻場」を守るためにもロボットやICTが応用されている事を紹介し、プログラミングは楽しく遊ぶだけでなく、社会課題を解決するための手段となっていることを実感してもらいました。
4年生は、「海洋プラスチックごみ」を題材にしたプログラミングを体験しました。
Scratchを使って、お腹がすいているシャチに魚を食べてもらうようにメッセージを送るプログラムを組みます。すべての魚を食べさせたところで、実は魚の中にはプラスチックごみが混じっていたという仕掛けに気づき、プログラムを壊さないように条件のブロックで工夫をしていきます。
自分たちの生活に欠かせない「プラスチック」はとても便利な反面、正しく使用・処分をしないと、長い間自然に残り続け、生き物たちや環境を傷つけてしまいます。すぐにできる「3R」の取組だけでなく、ユニークなアイディア、プログラミングを使って解決する事例を紹介しました。
豊かな里山、川に囲まれた環境にある菅生学園初等学校の児童の皆さんには、陸の自然を綺麗に保つことは、海や地球全体を大切にすることにつながるのだと学んでもらいました。
生徒・先生方の声
- 海のことも知れてたのしくプログラミングができて楽しかったです。(女子・10才)
- アマモを育てるのに長い時間がかかることにおどろいた。(女子・11才)
- プログラミングで環境をよくしていけると知った。(男子・11才)
- 海のことについて初めて知るアマモの事やプラスチックのことなどあり、興味深かった。将来の海や地球のためにできることをしていきたいと思った。(参加児童保護者)
- あたり前だったことが、そうでなくなることの大変さに気づけたらと思う。(教員)
共催:一般社団法人 イエロー ピン プロジェクト、 日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社