開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
-
2023年10月13日(金)8:45~15:15
- 実施校
- 神奈川県 横須賀市立神明小学校
- 対象学年
- 4年生(85名)
レポート
横須賀市立神明小学校4年生の皆さんは、「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組みました。授業で「SDGs」について調べ学習をしている子ども達ですが、今回の出前授業では「プログラミング」という新しい視点で海の社会課題を勉強します。
人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいますが、その量が多すぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」がおこってしまいます。
この問題を解決するひとつのキーワードが「ブルーカーボン」です。海洋に生息するアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留する役割を担っています。子ども達は、「二酸化炭素」や「プランクトン」等、気付いたことを発言し、自分たちが勉強したことに関連付けながらアマモについて学びました。
授業では、Scratchの中の海に、「リスト」というブロックをつかってアマモのキャラクターを植えていくプログラムをしていきました。そうすると、上から落ちてきた二酸化炭素を吸収して、スコアを得ることが出来ます。最初は、ゲームに慣れている子ども達にとっては簡単な設定になっているので、次は自分たちでゲームを難しくするプログラムに書き換えていく作業にチャレンジしました。
Scratchを触ることが初めての子ども達も多い中、教えあったり積極的に質問をする姿が印象的でした。授業の最後には、アマモの減少について取り上げ、そこでプログラミングが活かされている事例を紹介しました。
ゲームの中でアマモが二酸化炭素を吸収している様子を見て、「アマモかわいい」「アマモがんばれ!」と発言したり、海藻を利用した、食べられるプラスチックフリーの容器についての話を聞いて感動している様子が見られました。
生徒・先生方の声
- もっと海のことをしりたいし、みんなにもおしえてあげたい。(小4・男子)
- アマモががんばっているし、木や植物もCO2をきゅうしゅうしてくれているから、わたしたちもがんばりたいと思った。(小4・女子)
- プログラミングをするとできることがふえるのがしった。プログラミングはあそぶだけだと思っていた(小4・男子)
- 自分で、ごみぶくろやたべれるプラスチックを作ってみたいと思いました。(小4・男子)
- 海水温などの海の環境が悪くなっていること、防いでいくことの大切さについて、プログラミングを通して楽しく学ぶことができました。環境に影響を与えているのは人間であること、自分たちに改善していくための取り組みができることを知ることができて、今後の学びにつながっていくと思いました。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社