開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
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2024年2月10日(土)10:00~11:30
- 実施校
- 神奈川県大和市 聖セシリア小学校
- 対象学年
- 3~4年生 (10名)
レポート
聖セシリア小学校3~4年生の児童の皆さんには、「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組んでいただきました。
人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいます。その二酸化炭素は再び大気中に放出されてしまいますし、その量が増えすぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」がおこってしまいます。そこで、海に溶け込んだ二酸化炭素を固定化することが大切になります。
この固定化の役割を果たすのが「ブルーカーボン」です。海洋に生息する海藻やアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留(固定)する役割を担っています。
授業の最初に、とても長生きをする貝を児童に紹介しましたが、海洋酸性化が起こると貝類は殻が作れなくなってしまいます。殻が作られないとどうなる?と講師が質問をすると、「生きられない」と、真剣な様子で答え、海の問題について集中して話を聞いていました。
次に、Scratch画面の海のフィールドに、アマモのキャラクターを植えていくプログラムをしていきました。ゲームをスタートすると上から二酸化炭素のキャラクターが落ちてきて、それをアマモがキャッチすることでスコアを得ることが出来ます。ですがキャッチできる回数が決まっていて、アマモは画面から消えてしまうので、次はゲーム中にアマモを植えられるロボットをプログラムします。
プログラミングの後はアマモの減少について取り上げ、アマモを育てる大変さや、生育にIT技術が役立てられていることを説明しました。
神奈川県でもアマモの生息する藻場を守る活動をしています。磯焼け(藻場がなくなる現象)により海藻類を餌とするウニなどの生物の減少も問題になっていますが、キャベツを餌としてウニにあたえ、養殖なども行われているようです。このように少しずつ環境にやさしいことを皆がすることで、海のSDGsの目標も達成に近づくということを伝えて、授業を終えました。
生徒・先生方の声
- 「アマモ」という植物をはじめて知った。二酸化炭素をすいとってくれる働きやさんみたいで、かわいかった。(小3・男子)
- プログラミングをしながら、アマモなどが、へってきていることを学べて、楽しかったし、分かりやすかったです。(小3・女子)
- 普段意識している以上に、現実の問題は大きいと感じました。(小4・女子)
- 海はCO2が多く、それを少なくするアマモなどがうめ立てやいろいろなことで少なくなっている。
(小4・女子)
- 子供が興味をもって、90分プログラミングと海の問題とSDGsについて学ぶことができた。(保護者)
- アマモの役割。プログラミングの面白さ。グリーンカーボンやブルーカーボンは聞いたことがあったが、その他にも、ブラック、ブラウン、レッド、ティール等あるのが興味深かった。(保護者)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社