開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
-
2023年10月17日(火)10:40~15:20
- 実施校
- 栃木県 大田原市西原小学校
- 対象学年
- 4年生 (99名)
レポート
大田原市立西原小学校4年生の皆さんには、海洋で二酸化炭素を吸収・貯留する生態系の「ブルーカーボン」をテーマにしたプログラミング「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組んでもらいました。
オンライン配信を行いながら、3クラスに全体講義を実施。栃木県は海に面していない地域ですが、自然豊かな山や川に恵まれています。川の環境について説明していると、西原小学校の4年生は近くの「那珂川」について学習していたため、上流~下流にかけての河川の特徴について、大きな声で積極的に答えていました。川はやがて海へと繋がっていくことを考え、今日の授業のテーマである「ブルーカーボン」の話題に触れました。
次に、Scratchでアマモを海の中に植えるプログラムを作りました。上から落ちてきた二酸化炭素をアマモがキャッチしてスコアを得ることが出来ますが、最初の難易度設定はとても簡単になっています。
そこで、次はゲームバランスを考えて、二酸化炭素が落ちてくるスピードや数を調整するプログラムを汲んでいきます。クラス内でハイスコアが出るように児童の皆さんは試行錯誤していました。ゲーム内では二酸化炭素を沢山増やしてもスコアが下がるだけですが、現実世界の海では大問題です。アマモの減少している問題について取り上げ、その解決のためにロボットなどのプログラミング技術が活かされている事例を紹介しました。
西原小学校では、今後身近な川を大切にすることについて調査・まとめを行う授業の計画があります。川を守ることで海の豊かさも守られることを実感してもらうきっかけになりました。
生徒・先生方の声
- この授業でブルーカーボンやグリーンカーボンという言葉の意味がわかり、海をきれいにすることは難しくても、川の近くにごみを捨てなかったりして自分で予防できることがわかりました。(小4・男子)
- 魚がすみづらくなっていたりサンゴや貝などが強いカラを作れなくなっているけど私たちがアマモを協力して植えると二酸化炭素もなくなって、サンゴや貝が強いカラを作れるようになると思った。(小4・女子)
- 子どもたちがいつもよりも目を輝かせて取り組んでいる様子で、とてもいい機会になった。(教員)
- プログラミングを活かして、身近な環境や海のことについて興味を持たせるきっかけとなった。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社