開催概要
- 授業内容
- Scratchでつくるプラスチックごみ回収ロボット
- 日程
-
2023年2月21日(火)8:50~15:15
- 実施校
- 大津茂小学校(オンライン)
- 対象学年
- 5年生 (97名)
レポート
兵庫県姫路市立大津茂小学校の5年生97名を対象に、タブレット端末を使用して「Scratchで作るプラスチックごみ回収ロボット」をオンラインで実施しました。
授業は「海洋プラスチックごみ」と「算数」をテーマに構成された内容で、児童たちは仮想の海に浮かぶプラスチックごみを、回収ロボットが正多角形に描いた網で回収するプログラミングに挑戦しました。講師が説明をしている間は参加者全員が真剣にお話を聞き、遠隔の授業でもScratch操作をうまく理解できている様子でした。
仮想の海洋プラスチックごみを回収するには、5年生算数の単元「正多角形と円」の学習内容をもとに、プログラムを組んでいきます。回収ロボットは燃料を消費しすぎると動かなくなってしまうので、プラスチックごみをどんな正多角形で効率的に囲えばいいか、よく考える必要があります。児童のみなさんは、プログラムを実行すると「動いた!」「回収できた!」と大きなリアクションをとっていました。
完成した後は回収したごみの数と効率をもとに算出される、「スコア」を競ってすべてのプラスチックごみを回収することに挑戦します。教室からは友達と競い合って試行錯誤している様子がとても楽しそうでした。
「プラスチック」は捨てられてしまうと自然に還るまでとても長い時間がかかります。授業の後半は、プラスチック製品の「つくる、捨てる、海へ流れる」というプロセスをクイズ形式で学びました。膨大な量の海洋プラスチックごみを人の手で回収するのは大変なことですが、様々なICT技術(プログラミング)を応用して、効率的に回収している取組事例を紹介して締め括りました。算数やプログラミングなど、学校で習ったことは児童の皆さんが大きくなった時に、海を守ったり社会課題を解決するために役に立つということを忘れないで、今後の学習に繋げてほしいと思います。
生徒・先生方の声
- とてもむずかしいと思っていたプログラミングがこんなかんたんにつくれることにおどろきました。(11才女子)
- 日本にはまだポイすてをしてる人もいるのかと感じた。(11才男子)
- カメがナイロンぶくろをクラゲとまちがえて食べてしんでしまうというのがかわいそうだと思った。(11才女子)
- プログラミングで海のプラスチックごみを実際にとってみたいと思った(11才女子)
- いろんなプログラミングのことを知れてよかったです。海のプラスチック問題のことも知れてよかったです。(11才女子)
- 本当にロボットがゴミを回収しているのは知らなかった(11才男子)
- あらためてSDGsの考え方が深まったとともにプラスチックごみの削減など考える良いきっかけになりました。
児童らも楽しくSDGsを学べてとても良い勉強になりました。(20代教員)
主催:一般社団法人 イエロー ピン プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社
特別協力:公益財団法人 日本財団