開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
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2023年11月29日(水)13:20~14:40
- 実施校
- 神奈川県 横浜市立能見台小学校
- 対象学年
- 4年生 (32名)
レポート
横浜市立能見台小学校4年生の皆さんには、「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組んでいただきました。普段の学校の授業ではSDGsについて調べ学習をしている児童の皆さんですが、今回の出前授業では「プログラミング」という新しい視点で海の社会課題を勉強しました。
人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいますが、その量が多すぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」がおこってしまいます。
この問題を解決するひとつのキーワードが「ブルーカーボン」です。海洋に生息するアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留する役割を担っています。
プログラミング学習としては、Scratchの中の海に、アマモのキャラクターを植えていくプログラムをしていきます。そうすると、上から落ちてきた二酸化炭素がアマモに吸収され得点になります。3回吸収するとアマモは消えてしまうため、アマモを植えるためのロボットをプログラミングするとようやく遊べるようになります。ハイスコアを目指すためにはゲームバランスがとても重要なので、個人で設定できるようにプログラミングを教えていきました。自分で難易度を設定すると、ロボットが早く動いたり、二酸化炭素がたくさん落ちてきたりする為、変化を楽しみながらも熱中している様子でした。
授業の最後には、アマモの減少について取り上げ、そこでプログラミングが活かされている事例を紹介しました。
将来SDGsは達成できるかどうかと聞いてみると、できる!と手を挙げる児童が多い中、できないという児童もいました。その理由は、環境や条件の違いにより「やらない人がいる」「17個もあるから」とのことでした。達成することが難しいと思わず、身近なことから自分ができることをやっていくことが大切だということを伝え、授業を終えました。
生徒・先生方の声
- アマモ場など知らなかったことをたくさん知れてとてもいい機会になったと思います。これからも、ぜったいに海にごみ(プラスチック)を捨てないようにしていきたいです。(小4・女子)
- プログラミングを通してCO2をアマモが吸収していることが分かった。埋め立てによってアマモが減っていることが分かりました。住宅地から海へごみがおちていることが分かりました。(小4・男子)
- 今まではごはんの時に魚やエビなどが出るのは当たり前だったけど、このままだったらすぐに食べられなくなっていくし、色々な人が協力して対策しないと海のかんきょうが変わっていってしまうから、皆で協力して対策した方がいいと思った。(小4・男子)
- 地球規模で海洋の異変がおきていることが実感できた。(教員)
- アマモが海のゆりかごとして、海の環境を整えること。アマモは種から育ち、わかめやコンブとは異なること。スクラッチを通して、楽しみながらSDGsを学べることです。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社