開催概要
- 授業内容
- Scratchで海の生き物を救おう
- 日程
-
2023年11月9日(木)10:40~15:00
- 実施校
- 東京都 足立区立弘道第一小学校
- 対象学年
- 4年生 (50名)
レポート
足立区立弘道第一小学校の4年生2クラス50名を対象に、一人一台のタブレット端末を利用して「Scratchで海の生き物を救おう」を実施しました。授業は、SDGsの目標14番「海の豊かさを守ろう」に関わる社会課題のひとつである、「海洋プラスチックごみ」をテーマに学習します。私たちの生活にとって欠かせない、とても身近なプラスチックですが、適切に捨てられずに海に流出したプラスチックごみは、海の生態系に大きな影響を及ぼしてしまいます。SDGsとは、これからもずっとみんなが幸せに暮らしていくために大事な目標であること、過去の統計をみれば、一見難しいと思える目標も人類はちゃんと解決してきたということを、授業の始めにみんなで学びました。
次にタブレット端末を使用してブロックプログラミングのScratchを勉強しました。「Scratchで海の生き物を救おう」では、お腹がすいているシャチに魚を食べてもらうようにメッセージを送るプログラムを組みます。授業の中で、海洋プラスチックごみ問題に触れ、プラスチックは生活するうえで便利な反面、適切な使い方や捨てる時は正しい分別が大事だということ、陸から流れたプラスチックごみが海の生き物たちを傷つけていることを学びました。
何億トンという、想像もつかないごみの量の単位を聞いて興奮している様子や、興味深々でエネルフィッシュを観察したりと、楽しみながら学ぶ子どもらしい様子が伺えました。エネルフィッシュとは、魚の嫌いな苦みにより誤飲を防ぎ、また二酸化炭素の排出をゼロにするカーボンニュートラルの考えを利用したポリ袋のことです。
クジラや海の生き物がごみを食べているという内容のテレビを見たという児童もおり、興味や問題意識が強まってきていることを感じています。
生徒・先生方の声
- 海の動物が食べないようになっている袋があるのは知らなかった。プログラミングはやりがいがあって楽しかった。(小4・女子)
- 海でプラスチックを食べた魚をシャチが食べていてごみは道にあったら拾った方がいいと思いました。(小4・男子)
- プラスチックのことで、ペットボトルは、400年ぐらいでなくなるのがびっくりしたし、マスクは紙だと思っていたから、プラスチックだと聞いて、海で暮らしている生き物がかわいそうだなと思いました。(小4・女子)
- お母さんに海の環境が汚れていたりプラスチックが魚に影響を与えていると教えてあげたい。(小4・男子)
- プログラムなど子どもたちが操作しやすいように組まれ、楽しむことができた。(教員)
- SDGsを学ぶときにスクラッチを使うことができることは、すごく有益でした。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社