開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
-
2024年2月14日(水)10:50~15:10
- 実施校
- 北海道教育大学附属札幌小学校(オンライン)
- 対象学年
- 3年生 (65名)
レポート
北海道教育大学附属札幌小学校3年生の児童の皆さんには、ブロックを組みあわせてプログラミングができるソフトを使って、「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組んでいただきました。
人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいます。その二酸化炭素は再び大気中に放出されてしまいますし、その量が増えすぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」がおこってしまいます。そこで、海に溶け込んだ二酸化炭素を固定化することが大切になります。
この固定化の役割りを果たすのが「ブルーカーボン」です。海洋に生息する海藻やアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留(固定)する役割を担っています。
授業の最初に、二酸化炭素を吸収してくれるものに何がある?と聞くと、「木!」という声。木や植物がグリーンカーボンならブルーカーボンは何?と聞くと、「海!」と、3年生らしい、ですがしっかりと的を得た答えが聞こえてきました。当日学校に来られなかった児童も、自宅からオンラインで参加し、「OK」「挙手」等のアイコンを駆使して一緒に楽しんでいました。
次に、Scratchの中の海に、アマモのキャラクターを植えていくプログラムをしていきました。そうすると、上から落ちてきた二酸化炭素がアマモに吸収され得点になります。3回吸収するとアマモは消えてしまうため、アマモを植えるためのロボットをプログラミングするとようやくゲームができるようになります。ハイスコアを目指すためにはゲームバランスがとても重要なので、個人で設定できるようにプログラミングを教えていきました。
授業の前半は緊張した様子が見られましたが、後半ではゲームに熱中し、楽しそうな声が画面の向こうから聞こえてきました。授業の最後には、アマモの減少について取り上げ、ごみの画像解析や環境調査などにプログラミングが活かされている事例を紹介しました。
終わった後の休み時間にも、プログラムを自分たちで改造して楽しんでいた様子でした。新しいSTEAM学習の場作りができました。
生徒・先生方の声
- 僕が感じたことは、魚が可愛そうだと思った。家族に一番話したいことは海洋酸性化です。そして海と日本プロジェクトというプロジェクトがあったのを初めて知りました。そしてスクラッチが楽しかったです。(小3)
- 海を守りたいと思った。きれいな海がなくなると悲しいし、海に関わるニュースなどにも興味を持った。
アマモに感謝しか無いアマモ大好き!(小3)
- プロミラミングをあまりやったことなかったからプログラミングも知れたし海がCO2を吸うなんて思ってもいなかったのでびっくりしました。(小3)
- 植物を育てることの大変さを、学ぶとともに、AIを活用することで、人の手では難しいことも解決していけるということを学びました。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社