開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
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2023年12月13日(水)14:30~16:00
- 実施校
- 東京都 江東区立深川第一中学校
- 対象学年
- 中学1~3年生 (16名)
レポート
江東区立深川第一中学校の16名の皆さんには、「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組んでいただきました。
人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいますが、その量が多すぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」がおこってしまいます。
この問題を解決するひとつのキーワードが「ブルーカーボン」です。海洋に生息するアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留する役割を担っています。
今回は中学生向けにSDGsの和訳の話から始まり、他の目標と相互に関連していることを伝えながら、目標14の「海の豊かさを守ろう」の話をしました。珊瑚も二酸化炭素を吸収しているということや貝の寿命の年数など、普段の授業では習わない話を生徒達は真剣に聞いていました。
次に、Scratch画面の海のフィールドに、アマモのキャラクターを植えていくプログラムをしていきました。上から二酸化炭素のキャラクターが落ちてきて、それをアマモがキャッチすることでスコアを得ることが出来ます。キャッチできる回数が決まっていて、アマモは画面から消えてしまうので、次はアマモを植えるロボットをプログラムします。
完成してすぐは簡単なゲーム設定になっている為、どうしたらもっと面白くなるか問いかけ、ゲームの難易度を上げるプログラムに書き換えていきました。ハイスコアを出すためには丁度良いゲームバランスになるよう設定する必要があります。微調整を真剣に行い、たくさんの生徒がハイスコアを出していました。
パソコン上では自分の思うように二酸化炭素の量を変えたりアマモを植えたりできますが、現実ではそうはいきません。授業の最後ではアマモの減少について取り上げ、アマモを育てる大変さや、海洋ごみを判別するためにAIが使われていること等を伝えました。
生徒・先生方の声
- もとから海においての課題は上野の海展で学んだので知っていましたが具体的なブルーカーボンの種類などさらに深く知ることができました。(中3・男子)
- 地球温暖化など人の手によって生態系が変わっていっていること。また、それを守らねばならないこと。(中2・男子)
- 植物って大事だな~。(中1・男子)
- アマモ場にはいろいろな生物が住んでいてとても大切だが、人間のせいで減ってきている。プログラミングを使ってこのような問題を解決できる。(中2・女子)
- 生活とICT機器の活用がとても興味深かったです。ありがとうございました。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社