開催概要
- 授業内容
- Scratchでブルーカーボンチャレンジ!
- 日程
-
2023年10月6日(金)8:45~15:20
- 実施校
- 千葉県 浦安市立東野小学校
- 対象学年
- 5年生(75名)
レポート
浦安市立東野小学校5年生の皆さんは、「Scratchでブルーカーボンチャレンジ!」に取り組みました。授業で「SDGs」について調べ学習をしている児童の皆さんですが、今回の出前授業では「プログラミング」という新しい視点で海の社会課題を勉強しました。
人間の社会活動により大気中に増加している二酸化炭素は、海にも溶け込んでいますが、その量が多すぎると、海水がアルカリ性から酸性へと傾いてしまう「海洋酸性化」が起こってしまいます。
この問題を解決するひとつのキーワードが「ブルーカーボン」です。海洋に生息するアマモなどの海草は、光合成で二酸化炭素を吸収・貯留する役割を担っています。子ども達はアマモやブルーカーボンのことを初めて聞いて、一生懸命にメモをとっていました。
授業では、Scratchの中の海に、「リスト」というブロックをつかってアマモのキャラクターを植えていくプログラムをしていきました。そうすると、上から落ちてきた二酸化炭素をキャッチして、スコアを得ることが出来ます。最初はゲームに慣れている子ども達にとっては簡単な設定になっているので、次は自分たちでゲームを難しくするプログラムに書き換えていく作業にチャレンジしました。
制限時間内に最高得点を目指して難易度を調整し、クラスメイト同士でにぎやかに試行錯誤している様子がとても印象的でした。
授業の最後には、アマモの減少について取り上げ、そこでプログラミングが活かされている事例を紹介しました。講義の間は真剣な様子で話を聞いて、海の社会課題やプログラミングに関する質問も寄せられました。
生徒・先生方の声
- 海は魚、サンゴ、海草などがいなくなる可能性があり、そのための取組をしている人がすごいと思いました。興味を持ちました。(小5・男子)
- この学習を通して、海の問題についてよく知ることができたし、自分でもできることは協力しようと思いました。(小5・女子)
- プログラミングで海の問題(アマモと二酸化炭素の関係)について分かりました。二酸化炭素のせいで海の生き物が減ってしまうことを知ってとても驚きました。(小5・女子)
- プログラミングというツールが環境問題の解決に向けても役立つと改めて気づきました。また、大人から熱意をもって伝えていただいたことで子ども達はもっと興味をもつことができました。(教員)
主催:一般社団法人 イエローピンプロジェクト
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
後援:総務省、文部科学省、環境省
協力:リトルスタジオインク株式会社